令和6年6月20日
連合かわにし市民の会 川北 将
令和6年度川西市一般会計補正予算(第1回)路線バス運行支援事業費補助金にかかる債務負担行為補正に対する付帯決議ですが、連合かわにし市民の会として付帯決議には賛同しない立場で発言いたします。
理由は2点あります。
1点目、まずは地域公共交通を確保していくという気持ちは私も変わらず持っていますが、道路運送法に基づく本市の地域公共交通会議で補助路線の評価基準、それは地域にも共通の目標として設定され、特に大和循環バスにおいては、地域住民も協力をしてバスの利用促進に向けて活動をされてきたところです。
しかしながら、予測値ではありますが下方修正した目標輸送人員に達しない状況により、3月18日の地交会議で平日30便にすることが承認されました。これは一定理解できるものと認識しています。
2点目は、先日の一般質問や建設常任委員会の質疑、地域公共交通会議の議事録にもありましたが、「バス事業者の人件費抑制など処遇改善の鈍化、一時金のカットなど」人件費を抑えている部分について懸念をしています。
働く者の観点からすると、賃金改善や処遇改善をおこなっていかないと余計に運転手の確保が難しい時代であるということ。
これは、企業努力といえば簡単ではありますが、「平日38便による運転手を確保し続ける」ことが果たして良いのか、大和循環バスを運転していただくことが果たして良いのかというところは、便数だけではなく運転手とセットで考えないと市内の他の路線に影響が出る懸念を持っているということです。
働く者の立場でいうと、賃上げは今後も進めていただきたいと思っていますし、そうなると平日38便を維持する支援はさらに拡大していくのではないか。それならば、他の地域の路線についても同様に支援していかなければならないのではないかと思いますが、それは現実的ではないのだと思います。
地元の皆さんが大和バスだよりの発行、バス教室の開催、乗車体験、商業施設のアナウンス協力、特に地元発意のルート変更は地域公共交通会議を傍聴していて「素晴らしい取り組みだな」と感動したのですが、市全体としての公共交通に対する補助のあり方の観点、運転手という貴重な人材について考慮すると、平日38便について支援を継続することは、これは少し無理があるというふうに判断せざるを得ないかと思います。
今後も地域公共交通会議で丁寧な論議、そして市全体の公共交通と地域内交通の再構築をスピード感を持って進めていかなければならないと思いますので、この付帯決議には賛同しかねます。
(令和6年6月20日 建設常任委員会にて発言)