令和6年3月定例会「災害への備え」「通学路における交通事故防止」を質問!

1月1日に発生した能登半島地震により、犠牲となられた皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早く穏やかな日常を取り戻される日が来ることを祈っております。
昨年12月定例会に引き続き、安全安心なまちづくりの観点で「災害への備え」と「通学路における交通事故防止」について一般質問を行いました。
重要なのは、まずはこどもたちや市民の教育を高め、そして自主防災組織や消防、警察等まちの安全を充実し強化すること、その上に農業や産業の発展があるのだと思います。10年後、20年後を見据えながら、今何ができるか、今何をしておかなければならないのか、私自身も引き続き考え、提案・行動し続けてまいります。

目次

災害への備えについて

1.能登半島地震への対応を踏まえ、地区防災計画への反映等、今後の計画について
2.本市の山間地帯で孤立する可能性がある集落とその対策について
 ・想定している地域について
 ・通信手段の確保について
 ・ヘリコプター等離着陸適地等の選定、確保について
3.今後の防災訓練の計画について

質問内容

29年前に発生した阪神・淡路大震災による本市の被害状況として、市内で4名の方が亡くなられており、重軽傷者は551名、家屋被害は全壊が554棟、半壊が2,728棟となりました。今後30年以内に高い確率で発生すると言われている南海トラフ地震への備えについても、市民と対話を重ねながら、早期に進めていかなければなりません。

本市の災害対策事業としては、災害情報災害情報システムの導入や災害用備蓄物資の配置、出前講座や令和5年11月26日に地区防災計画が作成済みの清和台地域と連携して川西市防災訓練が実施されました。「自助」「共助」「公助」それぞれが災害に備え、いざという時に行動できるよう、今後もより一層の連携が求められています。また、地域で行う防災訓練に小学生や中学生等、未来を担うこどもたちが積極的に関わり防災意識向上を図る仕掛けや考えについて伺いました。

【市の答弁】
本市では山間地帯で孤立する可能性がある集落として「芋生・若宮・国崎・黒川」を想定している。芋生・若宮のヘリコプター等離着陸適地等の選定については近隣の民間ゴルフ場との提携を検討する。また、来年度の本市防災訓練は地区防災計画が作成済みの「多田東コミュニティ」との合同開催を計画している。こどもたちと一緒に防災訓練を行うことについては、教育委員会としても学校と地域の合同訓練が効果的だと考えている。

【川北の意見】
地元の方、コミュニティの方と対話すると土砂災害への不安の声があります。陸路が土砂災害で断たれると、救助は空路しかありません。また災害時の初期調査、捜索、物資輸送などにドローンが活用できます。有事のコミュニケーションではなく平時のコミュニケーションが大事です。想定地域は衛星携帯電話と発電機を配備していますが、一斉停電になると夜間においては地震の揺れと合わせて暗闇で不安になります。明かりがあることで気持ちが休まることもあるので、投光器や毛布などの配備、平時の備えの追加はぜひ検討を進めていただきたいと訴えました。

他人事ではなくて自分事としてとらえる仕掛け、例えば防災小説でこどもたちが災害時に適切に行動できる力を身に付けられるよう「まず自分の命を守り、次に身近な人を助け、さらに地域に貢献できる人」を育てる防災教育を進めていただきたいと思います。

通学路における交通事故防止について

1.通学における児童の交通事故発生状況について
2.令和5年度における通学路の危険箇所の調査、 対策の件数見込みと今後の予定について
3.学校での通学指導の課題について
4.児童自身が登校旗を使って集団登校する考えについて

質問内容

平成24年4月以降、通学途中の児童が自動車にはねられ、死傷する痛ましい交通事故が相次ぎました。また、令和3年6月には千葉県八街(やちまた)市においても通学中の児童の列にトラックが衝突し、小学生2名の尊い命が奪われるという非常に痛ましい交通事故が起きました。

本市においては、安全プログラムをもとに小学校ごとに教育委員会と公安委員会、道路管理者、学校関係者らが連携し、通学路の安全点検や安全確保を図る取り組みが実施されており、各年度の調査結果と安全対策が市ホームページで公表されています。令和3年度は交通課関係で112件、令和4年度は交通課関係で113件について調査と対策が実施されています。

児童の安全を確保しなければならないという思いのもと、本市においては保護者や地域の見守りボランティアの方々が学校安全協力員として活躍していただいています。また、通学路の交通事故防止については運転者、保護者、地域、児童それぞれが目を配ることに他なりません。児童が安全に通学できるようにするための道路整備と教育の両方が重要だと考え、通学路における交通事故発生状況と今後の課題について伺いました。

【市の答弁】
通学における児童の交通事故発生状況については、令和5年度6件、4年度5件、3年度5件発生している。令和5年度における通学路の危険箇所調査は交通課関係で106件であり68件が対策済み。現在実施している通学路における危険箇所調査と対策については今後も継続していく。

【川北の意見】
滋賀県竜王町では、集団登校の班長と副班長が登校旗を使って、より安全に児童が横断歩道を渡れるよう取り組まれています。地域のボランティアの方々による見守りに加えて、児童自身が行うことで歩行者・自転車・自動車それぞれの安全意識向上につなげられるのではないかと訴えました。この小学生の取り組みでは、横断歩道で止まってくれた自動車にこども達が会釈する姿を見て、運転手も「ありがとう」の気持ちが芽生えるそうです。
交通事故を起こすのは運転手側にあるので、まずは運転手側が安全第一、ルール遵守で運転すること、これを徹底していくために本市でも啓発しているわけですが、本市以外の運転手や最近は工事用のトラックの増加など交通状況も変化しています。今の見守りボランティアの方を否定するつもりではなく、小学生が安全に通学するために「こどもたち自身の取り組み」も追加することでさらに有効ではないかと考えます。

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