今回は「本市における交通安全対策」について一般質問を行いました。
本市の交通安全の取り組みは、実に様々な部署や事業者と連携して取り組まれています。でもなかなか交通事故ゼロになりません。歩行者、自転車、自動車などそれぞれが安全・安心に通行できるよう、今後も市民や自治会、コミュニティ協議会などからの要望に対し、データに基づいた対策と市民や関係団体などへの交通安全啓発をし続けることが、交通事故の低減には重要であると考えます。そう思うと、今の交通安全対策を1地区でも早く対策していただきたいと切に願うわけですが、安全・安心なまちづくりが本市の持続可能なまちづくりにつながるという認識のもと、今回の質問においても思いを本音で交わし、真摯な議論を行ってまいりました。
本市における交通安全対策について
1.交通安全対策における現状の取り組みと今後の計画について
2.対策状況の見える化について
3.ヒヤリハットに基づいた対策の考えについて
4.市独自の自転車免許証を作成することについて
質問内容
近年の交通安全対策はデータに基づいた対策が進んでおり、民間事業者と連携してビッグデータを活用した交通安全対策を進めている自治体も見られるようになってきました。
本市における令和4年度から兵庫県のオープンデータを活用した交通安全対策も限られた予算の中でより効果的・効率的に事業を執行するうえで重要な取り組みだと感じています。
警察庁によると、全国における交通事故件数は令和4年度末で30万1,193件と10年前の60万件超に比べると減少傾向にあります。しかしながら、本市においては令和3年度の交通事故増加により、兵庫県において「交通安全対策重点推進地域」に指定されました。また自転車事故が兵庫県下で減少傾向にある中、本市では令和2年〜令和4年の3年間における人口1万人あたりの自転車関係事故件数は県内で4番目に多い状況にあり、その状況を受けて令和5年4月1日〜令和6年3月31日まで県交通安全対策委員会より「自転車交通安全対策重点推進地域」に指定されました。
また「中学校の自転車通学」が新時代創造プランで示され、それは自転車通学を認めてほしい声へ対応できる大きな前進だと考えます。そのうえで自転車講習を受けた子どもに市独自の自転車免許証を発行し安全意識向上を図る仕掛けを提案しました。
中学校の自転車通学は子どもだけではなく、保護者としても自転車の交通ルールを覚えるいい機会ではないでしょうか。学校の駐輪場整備や保護者の理解など課題はあると思いますが、自転車も運転する人も安全意識や交通ルールを守っていくことで交通事故は防げると思います。「自転車交通安全対策重点推進地域」に指定された本市における子どもへの自転車交通への安全意識向上に向けての課題や今後の取り組みについて伺いました。
市の答弁としては、県の指定を受け、市では県のオープンデータを活用して各地区の交通事故ハザードマップを作成し交通安全啓発に取り組むとともに、イメージハンプや横断歩道のカラー化などの新たな取り組みを進めてきた。概ね5年間を目処に取り組んでおり2年目の状況であるが、市民への対策状況の見える化については、十分にはできていない実情であることから、今後、広報誌の特集記事やホームページを活用した対策内容等の周知について検討をしていくとのことです。